カウル越しの冬空。Ninja400を迎えた年末年始
初めてのバイクは、中古でKAWASAKIのNinja400(2022年モデル)を購入した。 カラー名は「メタリックマットトワイライトブルー×メタリックグラファイトグレー」。 「メタリックなの?マットなの?」と思わずツッコミたくなる名称だが、実物は「マットブルー」と呼んで差し支えない質感だ。

私のX(旧Twitter)を見ていた人の中には、「あれ、GB350が欲しいって言ってなかった?」と思う方もいるかもしれない。せっかくなので、購入に至った経緯を簡単に説明しよう。
もともとバイクに興味を持ったきっかけは、ホンダのモンキー125だった。 最初は小型限定免許で十分かと思っていたが、都内で友人と飲んだ際に「それなら中型(普通二輪)まで取っちゃいなよ」と背中を押されたのが一昨年。当時はまだ「絶対欲しい」というほどではなく、仕事の忙しさもあってモチベーションは一度フェードアウトしてしまった。
転機は2025年の誕生日前後。新年や誕生日といった節目には、何か新しいことを始めたくなるものだ。ふとネットでバイクを眺めていたら、GB350の造形美に惚れ込んだ。ロイヤルエンフィールド然り、バイクに詳しくない人間をも惹きつけるデザインだと思う。
その後、千葉へのキャンプで久里浜〜浜金谷の東京湾フェリーに乗船した際、下船時に颯爽と走り去るライダーの集団や、バイクで駆けつけたキャンプ参加者を見て、「バイク欲」が一気に刺激された。 その数週間後、別の友人が新山下(横浜)のバイクショップへ連れて行ってくれた。実車を間近で見たのはもちろんだが、友人の「沼の住人」トークがかなり効いた。この頃、間違いなく自分の中に最大風速の追い風が吹いていた。
当時の候補は、本命のGB350に加えて、カワサキのエリミネーター。ただ、新車は予算オーバーな上に納期待ちで、中古もタマ数が少ないか割高な状況だった。
GB350の競合というか元ネタというか、ロイヤルエンフィールドのCLASSIC 350やBULLET 350も検討したが、近くに正規販売店がないことが懸念点となった。あと燃料がハイオクなのよね。
一方、フルカウル車は「格好いいけれど、初心者だし転んでカウルをバキバキにするのが怖い」と、後ろ向きな理由で避けていた。しかしある日突然、「後ろ向きな理由で選択肢を狭めるのは違うんじゃないか?」という気分になった。 そうして近所のショップへ足を運び、YZF-R3とフルモデルチェンジ前のNinja400(EBL-EX400E)に跨らせてもらった。意外にも足つきは良く、前傾姿勢もさほどキツくない。これならアリだと思った。だいぶ欲しいバイクの方向性が変わった。
ちなみに、それまで候補だったGB350などのネイキッドには、転倒に備えてエンジンガードを付ける気満々だった。 その後、Ninja400やYZF-R3を本格的に探し始めたところ、走行距離の少ないNinja400の個体を発見。全国チェーンの店舗だったため、近隣店に取り寄せてもらった。現車確認をして、見積もり、契約、振り込み。こうして程度の良いNinja400が私の手元にやってきた。
「最初に欲しかったバイクから、ガラッと車種が変わることもあるよ」 という新山下のショップへ連れて行ってくれた友人の預言めいた言葉の通りになった。
納車時に追加したオプションは、ETC、ドラレコ、純正DCソケット、マルチバーホルダーの4点。電装系はパーツ代も工賃もそれなりに張ったが、プロに依頼して正解だった。自分では配線どころか、カウルの取り外しだけで四苦八苦していただろう。
納車初日は「ガソリンを入れて無事に帰宅できれば上出来」と思っていたが、いざ走り出すと運転が楽しくなり、そのまま横須賀まで走ってしまった。「湯楽の里」で体を温めてから帰路につく。 装備は、プロテクター入りのウィンタージャケットにワークマンのパンツ。防寒対策を徹底したおかげで寒さは感じなかったが、メガネユーザーの宿命か、レンズの曇りには悩まされた。 後日、試しにコンタクトレンズ+SHOEIのピンロックシート(曇り止め)で走ってみたところ、全く曇らない視界のクリアさに驚愕した。メガネ用の曇り止めスプレーも検討したが、レンズの既存コーティングへの影響が気になり、まだ手を出せずにいる。
その後も、少し離れた場所へラーメンを食べに行ったり、高速道路を使って実家に帰省した際に埼玉県内のセイコーマートに行ったり、早朝の海まで走ったり。今のところ累計で400kmほど走行した。



Ninja400の簡単なインプレッション
【良いところ】
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カラーリング マットブルーの色合いが素敵。デカールのパターンは、初見では「ちょっとダサくないか(個人の感想です)」と思ったが、不思議とすぐに愛着が湧いた。妙にクセになる魅力がある。 Ninjaといえば「グリーン」や「ブラック」の印象が強いが、あえてそこから外れたカラーである点も気に入っている。21年モデルの通称「マキタブルー」も好き。23年モデルのホワイトの人気が高いのは頷ける。

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走る楽しさ 走り屋のように攻めるわけではないが、スイスイと加速する感覚が心地よい。エンジンの音に合わせてギアを上げれば、あっという間に法定速度に達する。高速道路や2車線国道での追い越しも余裕があり、時折感じる軽やかな「ヒラヒラ感」がとても楽しい。 アシスト&スリッパークラッチのおかげで、教習車に比べてクラッチ操作が劇的に軽いのも大きなメリットだ。
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アナログタコメーター メーターの形式にこだわりはなかったが、実際に走ってみると、針が動くアナログタコメーターはエンジンの回転状況が直感的に把握しやすい。真下から針が跳ね上がるデザインも高揚感を煽る。

【気になるところ】
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ヘルメットホルダーの位置 位置が悪く、ヘルメットがステップに干渉しやすい。おまけに鍵穴とヘルメットの位置が被り、装着状態での解錠もしづらい。慣れない頃に手こずった際、不注意でシールドをステップにぶつけて傷をつけてしまった。後頭部にも擦り傷がついてしまったが、ヘルメットは消耗品だと割り切ることにした。そのうちキジマのリロケーションステー(移設キット)を試すつもりだ。
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振動と軽量さ インプレでよく言われるハンドルへの振動だが、4,000〜5,000回転あたりから振動が気になり始め、6,000回転では顕著になる。今は慣らし期間ということもあり、振動を感じたら早めにシフトアップすることで対応している。また、Ninja250とほぼ同等の軽量ボディ(+1kg)に400ccのエンジンを積んでいるのは長所だが、その分横風には弱い。先日も坂道のカーブで風に煽られ、少し肝を冷やした。
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マットカラーの手入れ マット塗装を維持しつつ、手入れを楽にするコーティングの選択肢が少なそうなのが悩みどころだ。Keeperのような手入れが楽になる艶出しコーティングは質感を損ねてしまうだろう。もし転倒して傷がついた時の補修をどうするかなど、維持管理の難しさを感じているが、それも含めて腹を括って大事に乗っていきたい。
しばらくは維持費以外の出費を抑えるつもりだが、シーズン用のジャケットやサングラスなど、物欲は尽きない。 さらに、教習所の卒業特典で「半年以内なら大型免許の入学金免除(約5万円引き)」という誘惑まで舞い込んできた。バイクを乗り換えるつもりはないが、選択肢を広げるため、そして何より一度「大型」というものを経験してみたいという好奇心に、心を揺さぶられている。
「あ、これ自動車学校でやったやつ」と言えるまで。二輪教習の記録
前回のブログ更新から、本当にいろいろなことがあった。
まずはヘルメット。頭頂部前方の隙間が気になって購入店にフィッティングサービスの相談をしに行ったら、「サイズが合っていないから買い替えるしかない」と言われ、泣く泣く売却。ところが、(ヘラヘラした店員の態度が嫌で)別の店で買い直したところ、実は買い換える必要がなかったことが発覚した。そんな「クソイベント」のせいで予定外の出費が発生し、預金を崩したくなくて使用頻度の低いカメラとレンズを数本手放すことになった。その後、友人と池袋の串カツ田中で飲んで、だいぶ心が救われた。本当にありがとう。


難航した二輪教習
自動車学校の二輪教習は、最短なら1ヶ月で終わるはずが、結局2ヶ月半もかかってしまった。教習中に「熱中症予防の給水タイム」があった頃から、気づけばあっという間に肌寒い季節になっていた。
躓いたのは、クランクと一本橋だ。2段階目のみきわめ不良で2回ほど延長。もともと5コマ分の延長補習代が含まれていたので財布は傷まなかったが、流石にメンタルは少し落ち込んだ。
それでも、教習所に通うのは毎回楽しみだった。二輪担当の教官は四輪に比べて人数が少なく、おそらく全員の授業を受けたと思う。皆物腰が柔らかく、注意された際に必要以上に萎縮せず済んだ。四輪の時もこういう人たちから教わりたかった。本当に。
今振り返れば、苦戦した原因は「目線」と「上半身の力み」によるニーグリップ不足、それによるセルフステアの妨げだったと思う。進入速度のコントロールも甘かった。
卒業検定という壁
コース図を覚えるのは得意なので、走行ルートに不安はなかった。みきわめ良好をもらった時の走りが自分の中でも一番上手く、その好調を維持して卒検に挑みたかったのだが……予定が重なり、検定は1週間後になってしまった。
そして、緊張からか普段しないようなミスをしてしまい、卒業検定には落ちた。そこからは、検定の空きがある日は予定があり、予定が空いている日は予約が埋まっている……という負のループ。
恥ずかしながら卒業検定は複数回落ちている。一本橋で足を乗せるのが早すぎてバランスを崩したり、急制動で後輪をロックさせて転倒中止になったり。一番不安だったクランク以外でダメだった。検定中止になっても、練習のためか最後まで走らせてくれたのだが、ミスした場所以外は概ね乗れていたので一層悔しかった。ただ、急制動に関しては「なんとなくできていた」という感覚があったので、あそこでガツーンと落ちて良かったとも思う。
「いつも通り」という暗示
一方で、みきわめ良好をもらってから1ヶ月半が経過してしまい、期限が心配になった。3ヶ月以内に合格できないと、教習リセットで再入校になってしまうからだ。
焦る中で迎えた最後の補習は、メンタルトレーニングから始まった。と書くと少しオーバーな表現だが、教習開始時の教官との会話では技術的な話は一切しなかった。「他の教習車も道を譲ってくれるし、みきわめ良好を貰ってるんだからいつも通りでいい。それ以上の力は出せないんだから、上手く走ろうとしなくていい」と言われた。
この暗示めいた指導の甲斐あってか、3週間のブランクがあったにもかかわらず、驚くほど落ち着いて乗れた。全教習の中で、この日が一番思い出深い。
そしてその補習を終えた後の卒業検定に合格し、自動車学校を卒業した。
いきなりの公道デビューと「進研ゼミで習ったやつ」
そうそう、二輪教習には四輪のような「路上教習」がない。教官いわく、その理由は「何かあったときに(四輪のように隣でブレーキをかけて)助けられないから」だそうだ。
つまり、卒業したらいきなりぶっつけ本番で公道を走ることになる。当然不安もあったが、実際に走ってみると「あ、これ進研ゼミ自動車学校でやったやつだ」という感覚になるときが意外と多い。
苦労した一本橋やクランクと同じ道こそない(あってたまるか)が、渋滞時の低速走行や路地の曲がり角など、教習でじっくり取り組んだスキルを要する箇所はいたる所にある気がする。時間をかけて練習したことは、決して無駄ではなかったと思う。
公道デビュー3日目あたりでシミュレーター教習で学んだ「右直事故の危険予測」と全く同じパターンも経験した。
片側一車線の交差点で、前方の左折車に続いて直進しようとした時のこと。対向車線で右折待ちをしている車を見て、「今の自分は、相手から見えていないかもしれない」と身構えていたら、案の定その車が動き始めた。すぐにお互い停止でき、事なきを得た。 ……あ、これ進研ゼミで(ry
そんな感じでじっくり取り組めたのは、結果的に良かったと思う。
バイクについて
乗っているバイクは、友人からの「モチベーションになるから教習中に契約したほうがいい」という助言に従い、10月には契約を済ませていた。駐輪場も10月から契約し、ずっと駐輪場内の「空白地帯」にお金を払い続けていた。
自動車学校を卒業後、バイク屋へ連絡すると「年内納車が可能」とのこと。 平日に会社を休んで免許センターで普通自動二輪免許を追記した。納車は、仕事に集中できないだろうという予測から週末に設定した。免許センターに赴いた日はとても寒く雨も降っていたので、結果オーライだった。

納車されたバイクの話は次のエントリーで。
普通自動二輪の教習始めました
普通自動二輪の免許が欲しくなり、教習所に通い始めた。以前からバイクは少し気になってはいたものの、本格的に意識が向いたのは今年の6月、千葉の和田浦へキャンプに行ったあたりからだ。
久里浜港からフェリーで金谷港へ。そこで颯爽と走り去るバイクたちを見て「いいな」と惹かれた。同じキャンプグループの参加者が乗っていたロイヤルエンフィールドも印象に残っている。
そんな中、ちょうど千葉にいるタイミングで友人から「バイク見に行かない?」とメッセージが届く。絶好のタイミングに、もちろん二つ返事で頼んだ。7月には友人に連れられ、新山下の2りんかんに併設されたライコランドへ。当時はGB350とエリミネーターが気になっていた。ネイキッドとアメリカンの区別もあまりついていなかったと思う。ヘルメットやインカム、スマホホルダー、プロテクターやシューズ、さらには荷物の積み方まで、バイクのいろはを楽しく教えてもらった。
7月と8月は予定が詰まっていて仕事も忙しかったため、教習所の入校は先送りすることにした。ツーリングマップルを買って行きたい場所に思いを馳せたり、YouTubeで教習系の動画を見たりしながら、9月から教習を始めることにした。
いざ9月が近づき、最寄りの教習所に行ってみると、「土日や夜が中心だと、教習開始は11月から」との返答があった。いきなり出鼻をくじかれた。「教習期限を気にせず、早めに申し込むべきだったか」と、最初の大きなミスに気づく。無料送迎バスが行動圏内を通っていただけに、残念だった。
すぐに2番目に近い教習所に電話をかけたところ、半月後くらいからなら教習可能とのこと。迷わずそちらに決めた。無料送迎バスはあるが、自宅からは遠回りになるため、今は路線バスを利用している。
卒業検定に落ちても1回目は追加の受験料が無料、補習5コマまで無料、さらに卒業まで一括で予約ができるという、少し高めのコースを選んだおかげか、入校の翌週には教習が始まった。入校から2日後には適性検査も受けたのだが、普通自動車免許を取ったときよりも適性が良くなっていて驚いた。
普通自動車免許を持っているので、学科教習のほとんどは免除となる。順調に進めば10月には免許が取れる見込みだ。頑張る。