はじめに
久々のブログ更新です。仕事とツーリングを繰り返していたら、すっかりブログの更新が滞ってしまった。
バイクはそろそろ走行距離5,000kmが見えてきた。年間3,000kmも乗ればいいかな、と思っていたので、思ったより乗っている。
そしてツーリング先でシートバッグからカメラを取り出しては、景勝地をバリバリ撮影——。
しなかった。
カメラを持ち出して撮影することも何度かあったのだけど、iPhoneで済ませるシチュエーションも多かった。実際、iPhoneで事足りるのだけど。でも、せっかくならいいカメラで撮りたいじゃないですか。
そう、私はまだ「気兼ねなく持ち歩ける」「コンパクトな」デジカメを持っていない。
いや、厳密には持っている。xDピクチャーカードしか使えないご老体のF31fdに、売却時に電池室の歪みが発覚して買取拒否されたPENTAX MX-1。どちらも、気軽に持ち出すカメラとしては微妙なところがある。
というわけで、今日はコンパクトデジカメ、RICOH GR IVを買った話。
普段使っているカメラたち
ちなみに普段使っているカメラはこちら。
- GFX 50S II + GF80mm F1.7 R WR
- X-Pro3 + SIGMA 17-40mm F1.8 または NOKTON 35mm F1.2
- dp3 Quattro
X-Pro3 + NOKTON以外、どれも嵩張る。dp3 Quattroは、コンデジというよりレンズ一体型カメラ。
GFX 50S IIは、手持ちの中では一番高くて、一番大きい。そして一番重い。シートバッグやリュックの積載スペースを圧迫するし、転倒したときのことを考えると、バイクに積んでいくのも躊躇してしまう。
X-Pro3はよく使うカメラだ。ただ、これも首から提げて使うことが多い。dp3 Quattroはピークデザインのリストストラップを付けて使うこともあるけれど、片手がずっと塞がるのが嫌なので、結局ネックストラップのほうが多い。
何が言いたいのかというと日々のデスクワークとツーリングの移動で凝り固まった身体には、首から下げるカメラというのがなかなかキツい。
以前、オギノパン工場と宮ヶ瀬ダムに行ったときも、結局iPhoneだけで済ませてしまった。カメラを持って出かけたはずなのに、結局使わない。別にiPhoneで撮れば十分ではあるのだけど、なんだかもったいない気もする。
もっと気軽にカメラを持ち出せれば、撮る写真も変わってくるんじゃないか。
そんなことを考えていた。
なぜGR IVを買ったのか
欲しかったのは財布やスマホと一緒に持ち歩けて、撮りたいと思ったときにすぐ取り出せるカメラ。
カメラを持って出かけるというより、いつもの荷物にカメラが加わる。そんな使い方ができるコンパクトデジカメが欲しかった。
コンパクトデジカメといっても、選択肢はいろいろある。
以前、GR IIIの実機を触ったことがあるのだけど、電源を入れてから撮影できるまでのレスポンスが異様に速かったのを覚えている。それなら、どうせ買うなら最新機種のGR IVかな、と。
もっとも、GR IVは入手困難だった。並行して他の機種も検討していた。
ほかの候補としては、SONY RX100 VIIも気になっていた。
1インチセンサーながら、広角から望遠までカバーできるズームレンズを搭載している。ツーリング・旅行用のカメラとしては、かなり魅力的な存在だと思う。
ただ、個人的に引っかかったのが充電端子。今どきmicroUSBなのはつらい。
マルチアスペクト機能というなかなか変態なLUMIX L10もいいカメラだと思った。こちらも入手困難なのが悩ましいところ。
そんなこんなで候補を考えていたところ、フォロワーさんにGR IVの在庫があるお店を教えてもらった。感謝感謝。
購入資金は、X-T5の後継機かX-Pro3の後継機が出たら使おうと思っていた予算からスライドすることにした。本音を言うと液晶がトンチキ仕様のX-Pro3よりも、X-Pro2の正統な後継機が欲しいのだけど、FUJIFILMのラインナップや売れ筋機種を見るともう出ない気がする。
最近のカメラは被写体認識や動体予測AFなど、オートフォーカス(AF)周りの進化が著しい。ただ、自分は野鳥やモータースポーツのような、激しく動く被写体を撮るわけではない。普段の撮影なら、現状はX-Pro3でだいたい事足りている。
動体撮影といえば、友人に依頼されたときのライブ撮影くらい。そこもレンズや腕でカバーできる領域がまだまだあると思っている。最新のAF性能を求めてカメラを買い替える必要性は、今のところあまり感じていない。そんなレンズ交換式のカメラボディを買わない言い訳を考えた。
そしてGR IVも、AIによる被写体検出などの最新機能を詰め込んだカメラというわけではない。今回欲しかったのは、撮影性能を大きく向上させるカメラではなく、もっと気軽に持ち出せるカメラ。既存のカメラに不満があって買い替えるのではなく、今まで持ち出すのをためらっていた場面でも使えるカメラが欲しかった。
そして、GR IVを手に入れた。
2026/10/14追記:そういえば、Type-Cの1インチコンデジならキヤノンのG7 X Mark IIIもあったなぁとすっかり忘れてました。品薄で量販店の店頭から消えて久しいのと、上記候補でズームレンズのコンデジを列挙しつつも単焦点コンデジのほうが好きなので、候補から抜け落ちてました。
GR IVを1か月使ってみて
ここからは、実際に1か月ほど使ってみて感じたことを書いていきたい。
ちなみに写真は撮って出しかLightroomで補正はトリミングと露光量、レンズプロファイルから周辺光量補正をかけたりかけなかったり。カラープロファイルはカメラ固有のものを割り当てた写真になる。シャドー、ハイライトなどは弄っていない。
結論から言うとめっちゃいい。
いいところ
まずは爆速レスポンス。開封の儀に立ち会った友人が電源をつけて「はっや」と言うレベル。
ちなみに後述するがAFは爆速ではないので誤解なきように。それでもdp3 QuattroやGFX50S IIよりは速い。
そして携帯性もgood。ツーリングバッグに荷造りするとき、これまではカメラをどこに入れるか考えるのが優先事項だった。ほかの荷物との兼ね合いもあるし、カメラを保護できる場所も確保したい。それがGR IVなら、ほかの荷物を入れてから、ケースに入れたGR IVを最後に放り込めばいい。もちろん雑に扱っていいわけではないけれど、積載の自由度がかなり上がった。
そして軽い。
GR IVとdp3 QuattroとGFXのサイズ比較。
カラーモードは色々試すと楽しい。FUJIFILMのカメラとはまた違った味付けと感じる。嬉しい誤算だった。
以下の写真はカラーモードだけ切り替えて現像したもの。
スタンダード。

シネマイエロー

シネマグリーン

シネマイエロー、シネマグリーンのフィルムルックな仕上がりが楽しい。シネマグリーンのシャドーの乗り方はFUJIFILMのカメラでのクラシックネガに近いのかな?と思いつつも緑の雰囲気はまた違う気がする。
これもシネマイエロー

FUJIFILMのフィルムシミュレーションに慣れてるとビビッドでも控えめじゃね?と思う。むしろどぎつくなくて使いやすいかも。

あと、モードダイヤルの切り替えがロックボタンを押しながらで面倒だなあ、と思っていたのだけど、Pモードの状態で前ダイヤルを回すと絞り優先、後ろダイヤルを回すとシャッタースピード優先で使える。
プログラムオートに戻したいときは、ロックボタンを1回押せばOK。PENTAXのハイパープログラムかな?
PとMが遠かったので、U1にMモードを割り当ててしまった。絞り値大きめなので写ルンですモードともいう。

気になったところ
よくないところを挙げるなら、AFとファンクション割り当ての選択肢。あとは、今のところ気がかりレベルだけど発熱。
期待してなかったけどAFは速くない。被写体を追従するコンティニュアスAFもあるのだけど、その追従性は信用できないな、と思った。むしろタッチAFでピント面が合ったらさっさとシャッターを切ってしまうのがいい気がしてる。

ファンクションの割り当ても微妙に痒いところに手が届かない。設定画面上にはあるのに、ファンクション設定で呼び出しの選択肢に出てこない項目がある。具体的には周辺光量補正のオンオフをボタン割り当てで切り替えたい。
被写体を強調したいときや、レンズの味として許容したいときには周辺が暗くてもいい。一方で、風景などでは周辺が落ちすぎるかな、と思うこともある。

もうひとつ気になっているのが発熱。
シルバーウィーク前ぐらいから使い始めたのだけど、パシャパシャ連続して撮っているとグリップ部分が暖かくなってくる。来年の夏に使うとき、発熱で保護のために電源切れたりしないかな、大丈夫かな。まだ秋なのに、早々に心配してる。
その他雑感
ISO感度はAPS-Cサイズのセンサーらしく、個人的には十分使える印象。
ISO6400を上限にして使っているけれど、ノイズが気になるならLightroomのノイズ除去でどうにかなると思っている。これはISO 4000でLightroomから現像(ノイズ除去なし)。

これはISO1250で開放F2.8、SS1/30秒。F2.8の単焦点レンズなのでこれぐらいの明るさならそんなに感度が上がらない。



記念すべき1枚目のショット。奥がボケちゃった。より寄って撮れるマクロモードもありますが、テーブルフォトぐらいならモード切り替えしなくても撮れる。

モノクロ。他のカメラでもそうだけど、時々思い出したときに使う。

あ、カメラ買うたびに毎回予備バッテリー用意してるので書き忘れてた。満充電で250枚撮影可能というカタログ値のとおり、明らかにX-Pro3より電池がもたない。USB給電できるものの、予備バッテリーは買ったほうがいい。
総括:気軽に持ち出せるカメラは正義
GR IVを使い始めて約1か月。
バッテリーの持ちや発熱、AFの追従性、ファンクションの割り当てが微妙に歯痒いなど、気になるところはいくつかある。決して万能なカメラというわけではない。
それでも、買ってよかったと思っている。
持ち出すことへの心理的なハードルが低い。大きなカメラを持っていくか悩むような場面でも、とりあえずGR IVをバッグに入れておける。撮りたいと思ったときにすぐ取り出せるし、財布やスマホと一緒に持ち運べるサイズ感はやっぱり便利だ。
もちろん、GFX 50S IIやX-Pro3、そしてdp3 Quattroには、それぞれのよさがある。じっくり撮影を楽しみたいときには、これからも使っていくと思う。
でも、日常のちょっとした景色やツーリング先での風景を撮るなら、GR IVが今のところちょうどいい。








