お久しぶりです、sinbiです。
今日の記事は10月の頭ぐらいに麦の海に沈む果実を読んだら恩田陸強化月間みたいになった話。
三月シリーズ/水野理瀬シリーズを読んでます。
三月は深き紅の淵をに関連する作品で、水野理瀬シリーズは3月シリーズから一歩抜けだした感じどすな。
文庫で読めるタイトルは以下のとおり。
水野理瀬シリーズは麦海→水晶→黄昏→睡蓮で読めばいいと思う。
今は黒と茶の幻想の下巻を読み始めた。読書メーターかAmazonのレビューか忘れたけど「大人版夜のピクニック」という形容はすごくいいと思う。
今日は水野理瀬シリーズの1作目・麦の海に沈む果実について紹介します。
3月以外の入学生は、破滅をもたらすと言われている北の大地にぽつんとある全寮制の学園に2月28日に転校してきた女の子・水野理瀬が学園生活を送る話です。
独特な学園の授業や行事を個性的な校長、ルームメイト、ファミリー(縦割りのグループ)とともに過ごす一方で、生徒の失踪などの事件が起こります。
恩田陸さんのノスタルジックな雰囲気の文体で綴る理瀬の学園生活と、学園の閉塞感&事件の緊張感が背中合わせになっている世界観で、次第に後者が強くなっていって理瀬の内面に変化が出てくる過程が好きです。
あ、登場人物は美男子・美少女ばかりです。とりわけ強調されているわけではないけど。
六番目の小夜子もそんな感じだったよね。(うろ覚え)
麦の海に沈む果実は以前にも読んでいたのですが、未読のままだった黄昏の百合の骨を最近読みました。
時系列的には麦の海に沈む果実より後の水野理瀬のお話。
黄昏の百合の骨のほうも緊張感のある雰囲気で、序盤に散らばったピースが中盤以降に加速度的にまとまっていく過程を楽しめるのでおすすめです。
「三月は深き紅の淵を」はどのタイミングで読むのがいいのかなぁ。この題名の変幻自在っぷりはすごい。
昔(2008年頃)に「三月は深き紅の淵を 」を最初に読んで4章で撃沈したのが僕です。
三月―だと2章の出雲夜想曲が好き。麦の海に沈む果実や黒と茶の幻想を先に読むべきだったかと当時は後悔したけど、刊行順に読んだまでなのよね。
読むなら麦海の後ぐらいかなぁと思ってたけど、オチに期待しなければいつ読んでもいいよね。
終盤失速したり、加速しすぎて読者の理解が追いつかない(僕だけかも)のは恩田陸作品じゃよくあることだから……。
いろいろ書きましたが、「三月は深き紅の淵を」か「麦の海に沈む果実」あたりから読むと楽しいのでそこを起点にシリーズ読んでいこうなってことです。
個人的には 「麦の海に沈む果実」
あ、シリーズ関係なしだとネバーランドとドミノも好きです。